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ZAP! THE MAGIC : ウィキペディア日本語版 | ZAP! THE MAGIC
ZAP! THE MAGIC(ZAP!TheMagic、ザップ ザ マジック)はTOPCATにより製作されエクシング(XING)より1996年に発売されたWindows 3.1/95用アダルトゲーム。2008年にWindows 98/Me/2000/XP/Vista対応版がフリーウエアとして無料公開された〔 - なお対応OSについてはあくまで現行OS(XP・Vista) 向けとされているが、アーカイブ中のオンラインテキストによれば動作環境にWindows 98/Me/2000も含まれている。〕。 == 概要 == 本作はソフ倫18禁に分類されてはいるがアダルト要素は比較的淡白で、主たる内容は架空のトレーディングカードゲームを戦闘方法に応用したアドベンチャーゲームである。作中でカードはタロットと呼ばれてはいるものの、戦闘(カードバトル)はマジック:ザ・ギャザリング(以下MtG)、物語のキャラクター設定は赤ずきんチャチャ(アニメ版)のオマージュが色濃く現れた作風となっている。タロットは数枚入りパックの形態で入手することが多く、開封するまではどんなタロットが入っているか分からない。また滅多に手に入らないレアカードも多数存在するなど、トレーディングカード収集の楽しみ方を再現している。ただし対戦相手はコンピュータのみの1人用ゲームであり、ネット対戦のようなプレイヤー同士の対戦モードは用意されていない。 ゲームはいくつかのマップで構成され、主人公はマップ内の移動できるポイント上を行き来できる。途中、モンスター〔ここで言うモンスターとは、後述の召喚モンスターとは意味が異なり、タロット使いである怪物のキャラクターを指す。〕とのランダムエンカウントがあり、カードバトルに勝つとパックや金が手に入る。町のタロット屋ではタロットカードやパックを売買でき、プレイヤーは中ボス戦のイベントに備えてデッキを強化していく。そしてイベントキャラに勝つと主人公のHPやSC(タロットを使う魔力)も増えていく。すなわち強くなりながらクエスト(謎解き)を進めていくというRPGに近いゲームシステムとなっている。マップ上の移動による中ボスの攻略順序に多少の自由度はあるものの、ストーリー的にはほぼ一本道で、終盤を除きGAME OVERも無い。 本作の発売時期である1996年9月はMtGのコンピュータゲーム版(1997年)よりも早く、ポケモンカードゲーム(1996年10月)や『遊☆戯☆王』の漫画連載(1996年42号)よりも先行していた。当然ながらMtG並みの本格的なトレーディングカードゲームを再現したコンピュータゲームはほぼ皆無だった時代である。結果的に本作の出荷本数は振るわず、3000本すら達成できなかったという〔製品版ver1.1c+アップデート差分 のREADME.TXTより。〕。ところが本作の登場後しばらく経った頃に日本でもMtG等のトレーディングカードゲームの人気が高まり、流通量の少なかった本作は中古市場で1万円前後〔例えば、〕、時には数万円〔例えば、〕のプレミア価格が付く事態となった。しかしWindows 3.1の時代の古い仕様である本作は、Windows Vistaが普及しはじめる頃には当時の現行OSに対応していないことが次第に問題となっていった〔Windows Vista以降では16ビットアプリケーションの実行(Win16サブシステム)が英語版相当の機能しかサポートされなくなった。また64ビット版Windowsではそもそも16ビットアプリケーションをサポートしていない。〕。一方、開発元のTOPCATは2001年のReNNを最後に数年間新作が途絶えていたが、やがて活動を再開。本作についても当時の現行OS(XP・Vista)を正式対応とした32ビット版が開発され、2008年に本作と、少し遅れてReNNがフリーウェアとしてウェブ上で無料公開された。いずれも旧版とはゲーム内容に変更は無いとされている。その後、本作の製品版は中古市場で値にばらつきはあるものの、常識的な価格に落ち着きつつある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ZAP! THE MAGIC」の詳細全文を読む
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